やればできる!?
よくこんな親を見かけます。
「うちの子はやればできるんです!」
みなさんも聞いたことがあると思います。
このように言う親は多くいます。
しかし、
「やればできる」と親に思われているお子さんは、
ほぼ100%やりません。
厳しい言い方ですがこれが現実です。
「やればできる」
と言われている子供が塾などに通いはじめると、
3ヶ月以内でやめてしまう事が多いといいます。
では、
「やればできる」子供と
「できる」子供の違いは何なのでしょうか?
それはその言葉どおり
「やる」か「やらない」か
の違いです。
子供はやればできる可能性をたくさん持っています。
しかし、
やらなければ確実に成果にはつながらないのです。
大人の世界でも
「これをすれば確実に儲かる」
といった案件があるにもかかわらず、
結局全然収入が伸びないのは、
単にやらないからです。
「やればできる」
の発言の根拠は、
その多くの子供が、
「小学校3年生までは成績が良かった」
というものです。
なぜなら、
小学校3年生ぐらいまでは、
勉強をしなくてもできるからです。
テレビばかり見ていても、
ゲームばかりしていても、
漫画ばかり読んでいても、
それなりの成績は取れるのです。
しかし、
そこから先は、
憶える、
あるいは知識を蓄積させる、
という作業をしなければならなくなります。
例えば、
どんなに優れた演算処理能力を持った、
最新のコンピューターでも、
情報をインプットしなければ何もできないのと同じです。
いくらもともと頭の良い子供でも、
勉強をしなければ学力は上がりません。
小さい子供でも時には厳しい指導が必要
子供を持つ親は例え
「やればできる子」
でもやらなければできない、
今できない子は
「できない子」
と子供が認識できるまで、
教えてあげる義務があると思います。
できる子供を育てる先生や家庭教師は、
生徒を教える時はかなり厳しいという人がたくさんいます。
塾の講師でも宿題をやってこなかったら叱ります。
さすがに手は出しませんが、
怒鳴ることはいつものことで、
生徒同士が同じ学校だった場合
「恐怖体験自慢」
をすることもあるといいます。
泣きながら授業を受ける生徒もいるそうです。
そんな状況でも勉強することを辞めない理由は、
最初は怒られるといった理由で仕方なくする勉強だとしても、
分かってくればだんだん興味も湧いてきて、
成績が上がればどんどんやる気も出てくるからです。
何も指導しなければ大抵はやらなくなる
「やればできる子」
がやらないのは、
親がやらないことを容認してしまうのが理由です。
簡単に言ってしまえば子供に甘いのです。
勉強の嫌いな子供に、
勉強するかしないかの判断をさせてしまうと、
やらないと言うに決まっています。
遊んでいたほうが楽ですから。
小学生ぐらいの子供に将来の判断を委ねるのは、
無理がありますし危険です。
そこで親がある程度の道筋は示してあげるべきです。
つらいかもしれませんが、
時には叱ってでもやらせることは必要となってきます。
また子供の勉強は、
ある程度は親がみてあげることも大事です。
そのことをわかっている先生や塾の講師は親に、
なるべくお子さんの勉強をみてあげるようにお願いしますが、
教え方が分からない、
上手く教える自信がない、
といった理由で戸惑う親がとても多いです。
例え教え方がわからなくても、
上手く教える自信がなくても、
教科書や本で調べたりして数をこなしていけば、
上手に教えることができるようになります。