塾通いのネガティブポイント
今はほとんどの子供が塾に通っています。
ですが、
子供は塾に通わせる必要はないと思います。
親御さんには「塾は辞めさせてください」
と言いたいです。
「何をわけのわからないことをいっているんだ!」
と、思われると思います。
しかし、
多くの塾通いしている子供は、
塾に出席しに行っているだけ、
という現実をご存じでしょうか?
決して塾が悪いと言っているわけではありません。
注意すべきポイントがあるのです。
それは学校の授業についていけない子供は、
塾の授業にもついていけないという現実です。
逆に塾で成績の良い子供は、
塾に行かなくても勉強ができるということも事実です。
それらのことをふまえた上で考えると、
時間的・金銭的負担をしてまで、
塾に行く意味があるのか疑問が残ります。
塾を活かしきるには、
予習・復習が必要ですが、
特に中学受験時に塾通いをしていては、
子供が予習・復習をしている時間の余裕はありません。
子供は時間をこのように使っている
朝起きて、
学校に行って、
塾に行って、
学校の宿題と塾の宿題をやって、
合間に食事とゲームをして、
気が付けば深夜になっているので就寝する。
と子供は大人よりもハードな一日を過ごしています。
悲しいことにそれで1日が終わってしまいます。
また、
夏期講習などで1日8時間も勉強をさせるのも、
あまりいいことではないと思います。
人間が集中していられるのは、
せいぜい1時間ですから、
残りの6~7時間はただ聞いているだけ、
という状態になっているのです。
どんなにいい先生がいい授業をしたとしても、
授業は一方通行ですから、
小学生がそういう状況で積極的に、
何かを吸収していくということは、
どうやっても考えにくいです。
与えられたことをやるだけでは、
それ以上伸びることもありません。
なぜなら、
子供の学習に必要なものは、
知的好奇心と探究心だからです。
ただ点数を取るためだけのテクニックは学習ではない
また塾はテクニックに走りすぎる傾向にあります。
これは子供の考える力を奪い、
質問に答えることはできても理解していない、
という状況を作ります。
暗記学習の典型的な例です。
最近よく聞く言葉である
「思考停止」
の状態になってしまいます。
工場のラインでそれが何に使われるか分からないけれど、
やらなければならないので、
部品をただひたすら作っているという状況と同じです。
その結果、
子供が中学や高校に上がったとたんに、
勉強が分からなくなるのです。
これが理解しないままやれ、
と言われたことだけをやってきた結果です。
高校生ぐらいになって、
自分には何が不足しているのか、
何をやるべきなのかが自ら判断できるようになって、
その選択肢として塾を選ぶことは悪いことではありません。
しかし、
小学生がただ親に行けと言われるから、
または友達が行っているからという理由だけで、
塾に通い、
ただ出席だけして、
夜遅くに帰り、
遅くに就寝する、
という生活がいいことだとは思えません。
以上のことから、
塾に通うのは、
自分の不足部分を自ら判断できる歳になってからで十分であり、
小学生は知的好奇心と探究心を育むことに、
重きを置いた方がいいように思います。