休みの日はなるべく家族で外出して自然に触れる
植物学者としても大変有名であられた昭和天皇が散策されていた時に、
「このあたりの雑草は近々除草いたします」
と侍従が言ったそうです。
それを聞いた天皇陛下は、
「君、雑草という名の草は無いよ。」
と話されたという話があります。
流石は天皇陛下、
色々な深い意味を含んだお言葉です。
そして植物に関しては、
まさにその通りであり、
わざわざ植物園などに遠出しなくても、
ちょっと散歩すれば、
身の回りにいくらでも名前を知らない植物はたくさんあります。
そういった植物を観察したりスケッチしたり、
種類ごとに分けたり、
育てて観察日記をつけたりするのは学問の原点です。
近くにあるのは草花だけではない
草花だけではありません。
少し注意して見ていると、
都会でもカラスやスズメ以外の野鳥を見つけることができます。
自然の多い地域は、
都会とは比べ物にならないほどの色々な野鳥を見ることができます。
小さな野鳥でも、
何千キロも旅して日本に来ている種類がいたりします。
野鳥がやって来た道のりを地球儀で追ってみたり、
その国がどんな国なのか百科事典で調べてみたり、
興味の対象は無限です。
巣を見つければ、
観察日記もつけられます。
ちょっとした図鑑でもいいので、
買ってあげれば興味も広がります。
子供が興味を示した野鳥や、
植物を休みの日に家族で探しに行くのも楽しいですよね。
子供が楽しむはずが、
いつの間にか親の方が楽しんでいるという事もあります。
みつからなければ、
何でみつからなかったのか、
季節?
場所?
それとも他の要因?
後で子供に復習させることも大事です。
子供の自然観察も大学の研究室もやることは同じ
野鳥や草花の観察は、
天体観測と同じく、
子供の、
知的好奇心・探究心
を育てるのに大いに役に立ちます。
小学校でも植物の観察などはやりますが、
屋外で動植物の観察をすることと、
教室で理科の授業をすることが同じことである、
と理解できていないことが多いように感じられます。
子供の動植物の観察と大学での研究は、
専門性の違いさえあってもやっていることは基本的に同じです。
観察して分かったことを、
観察日記につけるか、
論文にまとめるか、
違いはたったそれだけのことです。
大学ではさまざまな情報を元に、
より深く掘り下げているだけであって、
子供たちの観察と基本的には同じです。
大事なのは疑問に思ったことを調べて解決するということなんです。
子供と一緒に楽しもう
疑問に思ったことを解決するには、
難しい専門の本を読まなければならないかもしれません。
また読んで理解するには
読解力、
専門用語の知識
が必要になってきます。
そのために国語も勉強しなくてはいけません。
数学もそうです。
難解な方程式や関数なども、
疑問に思ったことの答えを導き出す道具の1つと考えれば、
すすんで覚えたくなります。
植物や野鳥の観察がその原点となるのです。
自然を観察して、
知的好奇心・探究心
を育てるのには親の協力が不可欠です。
子供と一緒に楽しみながら子供の成長も楽しみましょう!