ちゃんと読むとは?
子供に本や教科書を開いて見せてもらうと、
何かメモのようなものが書いてあるどこるか、
赤線も引かれていないし、
アンダーラインすらも引かれていない子供がたくさんいます。
ちゃんと読んでいるのか聞くと、
ほとんどは読んでいると答えます。
読んだというのは、
本の内容をちゃんと説明出来るレベルまで行って初めて、
「読んだ」と言えるのです。
一回見ただけで内容をきちんと説明出来る人はいません。
(ごく限られた少数の人は可能らしいですが)
一回だけさらっと見るのは「読む」ではありません。
「眺める」と言います。
本を読む時にすること
本や教科書は何回も読むことで一回目よりは二回目。
二回目よりは三回目と理解が深まっていきます。
本や教科書を読む時にしておいたほうがいいことを幾つかあげたいと思います。
・知らない単語が出てきたらすぐ調べてノートに記しておく。
・例文はとにかくひたすら何回も読む。
・公式などは何を意味しているのかを考えながら読む。どうして成り立つのかも考える。
・何か気づいたことがあったらすぐメモを取る。
・思い出したことがあったらメモを取る。
・読んでいる内容に関係することが頭に浮かんだらメモを取る。
これくらいのことをしていれば本を開かなくても内容は簡単に説明出来るはずです。
これが「ちゃんと読んだ」ということです。
本の内容が写真のように浮かんでくる
何回もよく読んでいると本のどこにどう言う内容の文があって、
どんな図が書いてあって、
見出しはこうで、
小見出しはこうで、
段落はこう分かれていて、
と脳裏に浮かんでくるようになります。
さらによく読んでいくと、
まるで頭の中に実物の本があるように映像が浮かんできて、
文字を追うことができるようになります。
ここまできたらもう無敵です。
この話を嘘だと思うのは簡単です。
しかし、頭に映像が浮かんでくるくらい、
本を読んだことのある人はどれだけいるでしょうか?
繰り返し繰り返し読むことでそれまで見えなかったもの、
気づかなかったものが確実に見えるようになります。
繰り返し読むことが無駄になることは決してありません。
繰り返しちゃんと読むということは本当に大切なことなのです。